『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』は、2019年に公開された『ジョーカー』の続編であり、ホアキン・フェニックスが再びアーサー・フレックを演じる話題作です。本作は前作の延長線上にありながらも、法廷劇やミュージカルの要素を取り入れることで、新たな視点からジョーカーというキャラクターを掘り下げています。
公開前から多くのファンの期待を集めた一方で、作品の作風やテーマに関しては賛否が分かれています。特にミュージカル要素の導入や、ジョーカーというキャラクターの描かれ方に驚きを感じた人も少なくありません。
この記事では、そんな『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』の評価や感想をまとめ、どのような人におすすめできるのかを詳しく解説していきます。これから観る予定の人も、既に観た人も、ぜひ参考にしてください。
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『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』みんなの感想・評価レビュー
評価・感想レビュー元サイト:映画.com
評判が良い点
ミュージカル付きの独創的な演出
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』では、従来のダークな犯罪ドラマの枠を超え、ミュージカル要素を取り入れた斬新な演出が特徴となっています。アーサーの内面的な葛藤や感情の変化が、音楽と踊りを通して表現されるシーンが多く、視覚的にも印象深い仕上がりになっています。
特に、レディー・ガガ演じるリーとのデュエットや幻想的なダンスシーンは、観客をアーサーの主観世界へと引き込み、彼の孤独や狂気をより強調する役割を果たしています。また、映画全体を通してクラシックな楽曲やポップなメロディが使用され、単なる映像作品としてではなく、舞台劇のような臨場感を生み出しています。
この演出は、賛否が分かれる要素ではありますが、従来のジョーカー像に新たな解釈を加えた点で評価されています。
ホアキン・フェニックス&レディー・ガガの圧倒的な演技力
ホアキン・フェニックスは、前作同様に圧巻の演技を披露し、アーサー・フレックの繊細な心理描写をさらに深化させました。特に、彼の笑いながらも涙を浮かべる場面や、内なる葛藤に揺れ動く表情は、観る者の心を強く揺さぶります。彼の肉体的な変貌や、緊張感あふれる佇まいは、ジョーカーというキャラクターの孤独や狂気をリアルに表現しています。
一方で、レディー・ガガ演じるリーもまた、物語に欠かせない存在として強烈な印象を残しました。彼女の歌声は劇中のミュージカルシーンで際立ち、アーサーとの関係性をより一層ドラマチックに描き出します。単なるパフォーマンスではなく、キャラクターとしての感情が乗った歌唱は、彼女の演技力の高さを物語っています。
二人の共演シーンは、演技力のぶつかり合いといえるほど濃密で、特に裁判所の場面では、アーサーの苦悩とリーの感情が交錯し、観客に強い印象を残しました。このペアによって、『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』はより深いドラマ性を持った作品へと昇華されています。
アーサーの心理描写がより深く描かれた
アーサー・フレックの心理描写は、前作以上に奥深く掘り下げられています。彼の抱える孤独や葛藤が、ミュージカルシーンや幻想的な演出を通して巧みに表現され、観客は彼の視点に強く引き込まれます。
特に法廷シーンでは、アーサーが社会に対する怒りや絶望を露わにしながらも、内心の脆さを垣間見せる瞬間があり、彼の多面的なキャラクター性が浮き彫りになります。また、リーとの関係においても、彼がどのように愛情を求め、そしてそれが裏切られることで心が崩壊していく様が鮮明に描かれています。
さらに、アーサーの精神状態がどこまで現実でどこから幻想なのかという曖昧さが、本作の重要なテーマの一つとなっており、観客に深い余韻を残します。こうした心理的な描写が物語に重厚さを加え、ジョーカーというキャラクターの根底にある苦悩をより鮮明に伝えています。
ジョーカーの「虚像」と「現実」を描くストーリーの巧妙さ
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』では、アーサー・フレックが自ら作り出した虚像としてのジョーカーと、現実世界での彼の存在とのギャップが強調されています。彼の周囲には、ジョーカーという存在を信奉する人々が増えていく一方で、彼自身はもはやその虚像に追いつけないほどに疲弊し、葛藤を深めていきます。
映画の中では、彼の妄想と現実が巧妙に交錯し、観客はどこまでが真実なのかを見極めることが求められます。特に、裁判のシーンでは、ジョーカーとしてのカリスマ性を求められながらも、アーサーとしての苦悩が露わになり、彼が抱える「虚像」と「現実」の狭間での葛藤が繊細に描かれています。
また、リーの存在もこのテーマを際立たせています。彼女が愛したのはアーサーではなく、ジョーカーという象徴でした。この事実が明らかになるにつれ、アーサーの孤独と絶望は一層深まり、彼自身のアイデンティティが揺らいでいく様子が強く印象に残ります。
このように、ジョーカーというキャラクターがどこまでが作られた偶像であり、どこからが現実のアーサーなのかを巧みに描き出したストーリー展開は、観る者に大きな余韻を残します。
評判が良くない点
ミュージカル要素が多すぎる?
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』の特徴的な要素の一つがミュージカルシーンの多用です。これに対して、一部の観客からは「ミュージカル部分が冗長に感じられた」「テンポが悪くなっている」といった意見が寄せられています。
特に、アーサーとリーの関係を描くシーンでは、二人の感情が歌とダンスで表現される場面が多く、これが従来のジョーカー像とは異なる雰囲気を生んでいます。アーサーの心理描写をより直感的に伝えるための演出として機能している一方で、ジョーカーというキャラクターにアクションやサスペンス的な要素を求めていた人にとっては期待と違う作品になってしまったようです。
また、前作がリアリスティックな演出を軸にしていたのに対し、今作は幻想的な要素が強く、ミュージカルシーンがアーサーの妄想なのか現実なのかが曖昧になっています。これにより、作品の意図を深く読み解く楽しさが生まれる一方で、観る人によってはストーリーの流れが掴みにくく感じられる点が批判の対象になっています。
ミュージカル映画や抽象的な表現を好む人にとっては新鮮な試みと映る一方で、シリアスな犯罪ドラマを期待していた観客にとっては違和感のある要素となったようです。
法廷劇としての展開が期待外れ?
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』の物語の中心の一つは、アーサー・フレックの裁判ですが、この法廷劇の描写が期待とは異なるものだったという意見が多く見られました。
裁判シーンでは、ジョーカーとしてのアーサーが公の場で語る機会を得るものの、彼が徹底的に弁論を繰り広げるような展開にはなりません。代わりに、弁護士の解任や、証言の途中で動揺してしまう姿が描かれ、彼がカリスマ的な反逆者というよりも、傷つき揺れる一人の男であることが強調されています。
また、裁判という舞台が設けられていながらも、アーサーの弁論が感情的な面に偏っていたため、法廷劇としての緻密な心理戦や駆け引きを期待していた観客にとっては物足りなさを感じたようです。さらに、物語の途中でリーが法廷を去ることで、彼と彼女の関係性が断絶し、彼の孤独感がより一層浮き彫りになるものの、その決定的な瞬間に対して、もっとドラマティックな展開を期待していた人も少なくありません。
このように、法廷劇の要素が強調されると思っていた人にとっては、法廷での展開がややシンプルであり、期待していた見応えがなかったと感じられる部分があったようです。
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』はこんな人におすすめ
ミュージカル×ダークな映画が好きな人
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』は、ミュージカルとダークなストーリーが融合した作品です。劇中では、アーサーの感情がミュージカルシーンを通じて描かれ、幻想的かつ独創的な演出が特徴的です。
ミュージカル映画が好きな人や、音楽を通じた感情表現に魅力を感じる人には特におすすめです。また、ダークでシリアスな雰囲気の中に、歌や踊りが挿入されることで独特の世界観が生まれており、従来のミュージカル映画とは異なる新しい体験を楽しめます。
一方で、ミュージカル要素が苦手な人には違和感を覚える可能性もあるため、そうした演出が好みに合うかどうかを事前に確認しておくとよいでしょう。
アーサーの内面をさらに深く知りたい人
アーサー・フレックの内面をより深く知りたい人にとって、『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』は見逃せない作品です。前作では、彼が社会から疎外され、ジョーカーというキャラクターへと変貌するまでの過程が描かれましたが、今作ではその後の彼の心理状態がより詳細に描写されています。
特に、彼の孤独感や精神の揺らぎが、ミュージカルシーンや幻想的な映像表現を通じて巧みに描かれており、観客は彼の視点により強く引き込まれる構成になっています。また、彼の心のより深い部分に触れることで、アーサーという人物の悲劇的な一面や、彼が何を求めていたのかをより理解することができます。
彼の感情の変化や、ジョーカーとしての虚像と現実の間で葛藤する姿を通じて、単なるヴィランではなく、一人の人間としての苦悩や哀しみが浮かび上がります。前作でアーサーに共感した人や、彼の物語の続きをより深く知りたいと感じる人にとって、本作は大きな発見をもたらす作品となるでしょう。
前作を観て、その続きが気になっている人
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』は、前作『ジョーカー』の続編として、アーサー・フレックのその後を描いています。前作でジョーカーとして覚醒し、社会に影響を与えた彼が、今作ではどのような道を歩むのか、彼の心理や環境がどう変化したのかが大きな見どころです。
前作を観た人にとって、アーサーの裁判の行方や彼がリーという人物とどのように関わるのか、ジョーカーとしての存在がどのように変化していくのかは非常に興味深いポイントでしょう。特に、前作では彼の内面の変化に重点が置かれていましたが、今作ではその内面の葛藤が法廷劇やミュージカルの演出を通じてさらに深く掘り下げられています。
また、前作のラストでアーサーが手に入れた“自由”が、今作ではどのように作用するのか、彼の選択がどのような結末を迎えるのかも、前作のファンなら気になるところでしょう。前作でアーサーの物語に引き込まれた人にとって、本作は彼の運命を見届けるための重要な作品となるはずです。
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『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』作品情報
解説・あらすじ
「バットマン」に悪役として登場するジョーカーの誕生秘話を描き、第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞、第92回アカデミー賞で主演男優賞を受賞するなど高い評価を得たサスペンスエンターテインメント「ジョーカー」の続編。トッド・フィリップス監督と主演のホアキン・フェニックスが再タッグを組み、ジョーカーが出会う謎の女リー役でレディー・ガガが新たに参加した。
理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリーという謎めいた女性が現れる。ジョーカーの狂気はリーへ、そして群衆へと伝播し、拡散していく。孤独で心優しかった男が悪のカリスマとなって暴走し、世界を巻き込む新たな事件が起こる。
トッド・フィリップス監督のほか、脚本のスコット・シルバー、撮影のローレンス・シャー、前作でアカデミー作曲賞を受賞した音楽のヒドゥル・グドナドッティルらメインスタッフも続投。第81回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。タイトルの「フォリ・ア・ドゥ(Folie à deux)」は、フランス語で「2人狂い」という意味で、ひとりの妄想がもうひとりに感染し、2人ないし複数人で妄想を共有することがある感応精神病のこと。2024年製作/138分/PG12/アメリカ
原題または英題:Joker: Folie a Deux
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年10月11日
みどころ
ミュージカルと心理描写の融合
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』では、ミュージカルを通じてアーサー・フレックの心理描写が深く掘り下げられています。彼の内面の葛藤や狂気が、音楽とダンスによって表現されることで、観客は彼の視点により没入できる構成になっています。特に、リーとの関係性が幻想的な演出と共に描かれるシーンは、単なるラブストーリーではなく、彼の心の揺れ動きを映し出しています。
ホアキン・フェニックスとレディー・ガガの圧倒的な存在感
ホアキン・フェニックスは、前作に続き圧巻の演技を披露し、さらに深みのあるアーサー像を作り上げました。彼の表情の変化や、狂気と悲哀が交錯する姿は、観る者の心を掴みます。また、レディー・ガガ演じるリーも、ジョーカーに惹かれるキャラクターとして強烈な印象を残し、その歌声やパフォーマンスが物語の大きな要素となっています。
裁判という新たな視点
アーサーの裁判が物語の核となることで、彼の過去の行動と現在の姿が対比的に描かれます。ジョーカーとして祭り上げられた彼が、法廷ではどのように振る舞うのか、そして彼を取り巻く人々の反応がどのように変化するのかが、作品の重要なテーマの一つになっています。
ジョーカーという虚像の崩壊
前作でカリスマ的存在となったジョーカーが、今作では自身のアイデンティティと向き合い、ジョーカーという虚像とアーサー・フレックという現実の間で葛藤する姿が描かれています。彼が何を求め、どのように変わっていくのかが、作品の核心となっています。
まとめ
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』は、前作からさらに踏み込んだ心理描写と独創的なミュージカル演出を加えた、異色の続編です。ホアキン・フェニックスとレディー・ガガの圧倒的な演技力が、アーサー・フレックの葛藤とリーとの関係をより深く掘り下げています。
ミュージカル要素や裁判劇という新たな視点を取り入れたことで、従来のジョーカー像とは異なる解釈が生まれ、観客の間で賛否が分かれる作品となりました。ジョーカーのカリスマ性を求めるファンにとっては期待とは異なる部分があったかもしれませんが、アーサーという一人の人間の孤独や苦悩を追体験できる、重厚なストーリーが展開されています。
ミュージカルとダークな世界観が融合した作品を楽しめる人、アーサーの内面をより深く知りたい人には特におすすめです。一方で、前作のリアルな犯罪ドラマのテイストを求めている人には、事前に作品の特徴を理解しておくとより楽しめるでしょう。
ジョーカーという虚像の崩壊とアーサー・フレックの物語の結末を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
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