『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、脱税をテーマにしたコンゲーム映画で、公務員と詐欺師が手を組む異色のストーリーが展開されます。本作は、韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師 ~38師機動隊~』を原作に、日本の文化や社会背景に合わせてリメイクされた作品です。
物語の中心は、気弱な税務署員・熊沢二郎(内野聖陽)と、詐欺師・氷室マコト(岡田将生)の奇妙な共闘。税務署員という堅実な職業にありながらも、かつての親友を死に追いやった脱税企業への復讐を果たすため、熊沢は氷室と共に大胆な詐欺計画を仕掛けることになります。
この映画の魅力は、緻密なストーリー展開、巧妙に張り巡らされた伏線、痛快な逆転劇にあります。また、登場キャラクターの個性が際立ち、コミカルなやり取りも楽しめる一方で、社会的なテーマも巧みに織り込まれています。果たして、熊沢と氷室の計画は成功するのか?観る者をハラハラさせる展開が待っています。
この記事では、『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』の皆さんの感想評価レビューをまとめました。
<アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 予告編>

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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 みんなの感想評価レビュー
評価・感想レビュー元サイト:映画.com
評判が良い点
ストーリーの構成が巧妙で伏線回収が秀逸
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、巧妙なストーリー構成と緻密な伏線回収が高く評価されている作品です。序盤に何気なく登場するシーンやセリフが、終盤で驚きの展開につながる仕掛けが随所に施されています。
たとえば、氷室が不動産屋として橘を騙す際に口にする「父が警部、母は弁護士」という言葉は、一見、その場を取り繕うための嘘のように思えますが、実際には彼の過去を示唆する重要な伏線になっています。また、冒頭で氷室が詐欺を仕掛けるシーンが、熊沢との関係性やその後の展開に密接に絡んでいる点も見逃せません。
さらに、作中に登場する偽造屋・丸が遊び心で作った偽札に熊沢の顔を透かしで入れる場面があります。このシーンはユーモラスに描かれていますが、終盤で橘が詐欺に気づく決定的な要素となります。このように、何気ないエピソードが後に大きな意味を持つ構造になっており、物語の完成度を高めています。
また、観客の予想を裏切る展開も魅力の一つです。物語の終盤で橘が詐欺の計画を見破ったかのように見せながら、実はそれすらも氷室たちの計算のうちだったという構成は、まさに「裏の裏をかく」展開で、観る者に爽快感を与えます。
このように、緻密に組み立てられたストーリーと伏線回収の巧みさが、大きな魅力となっています。
主要キャストの演技力が高い
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』の魅力を支えているのは、実力派俳優たちの見事な演技です。
主人公・熊沢二郎を演じた内野聖陽は、当初は事なかれ主義の気弱な税務署員として登場しますが、物語が進むにつれて次第に熱を帯びていきます。その変化を細やかな表情と演技で表現し、観客に共感を呼び起こします。特に、復讐を決意するシーンや、氷室と行動を共にするうちに少しずつ生き生きとした姿を取り戻していく過程が見どころです。
詐欺師・氷室マコト役の岡田将生も、軽妙でスマートな演技が光ります。普段は飄々とした態度をとりつつも、内に秘めた怒りと悲しみを滲ませる演技が絶妙で、詐欺師としての狡猾さと人間的な魅力を併せ持つキャラクターを見事に演じ切っています。
また、悪役である橘社長を演じた小澤征悦は、圧倒的な貫禄と威圧感を放ち、観客に「この男を懲らしめてほしい」と強く思わせるほどの存在感を発揮しています。さらに、川栄李奈演じる望月さくらは、正義感が強く真っ直ぐな性格の税務署員という役どころを自然体で演じ、熊沢との掛け合いにリアリティを加えています。
そのほか、神野三鈴、皆川猿時、森川葵ら脇を固める俳優陣も個性的で、それぞれの持ち味を活かした演技が作品の魅力を底上げしています。登場人物一人ひとりが際立っており、演技面においても高い評価を受けている作品です。
痛快な逆転劇がスカッとする
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、最後までハラハラさせる展開も魅力の一つ。特に、悪徳実業家の橘が詐欺に気づき、反撃を仕掛けるかと思いきや、すべてが氷室たちの計画のうちだったという展開は、観客に大きな爽快感を与えます。
また、氷室たちが用いる詐欺の手口も巧妙で、観ている側も思わず「ここからどう切り抜けるのか?」と引き込まれる展開が続きます。地面師詐欺を使った大掛かりな計画、敵を欺くための変装や偽装工作、そして一見ピンチに見える状況が実は仕掛けられた罠だった、という王道のコンゲーム的要素がふんだんに盛り込まれています。
特に、橘に騙されていると見せかけながら、すべては氷室たちの想定内だったというラストの種明かしは圧巻です。詐欺師チームが一枚上手だったことが明かされる瞬間には、観客も橘と同じく驚かされるはずです。このように、最後までどちらが勝つかわからない緊迫感と、それを覆す逆転劇がスカッとした気持ちにさせてくれる要因となっています。
コミカル要素とシリアスな展開のバランスが良い
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、緊迫感あふれる詐欺劇でありながら、要所でユーモアが織り交ぜられています。シリアスな場面と軽妙なやりとりが交互に展開し、観客を飽きさせない工夫が随所に見られます。
たとえば、詐欺チームの面々が変装や小芝居を駆使してターゲットを欺く場面では、巧妙な計画が進む緊張感の中にも笑いが生まれます。特に、氷室の仲間である白石美麗(森川葵)の七変化は、そのユニークなキャラクター性も相まって、コミカルな要素を強調しています。
一方で、主人公・熊沢の心情の変化や、彼が抱える過去の後悔などはシリアスに描かれ、物語に深みを与えています。特に、熊沢が亡き同期の無念を晴らすために詐欺師たちと手を組む決断をするシーンは、感情的な重みがあり、観客に強い印象を残します。
また、悪役・橘の冷酷さが際立つことで、詐欺師チームが彼を追い詰める過程により痛快さが増します。彼の悪辣な振る舞いに対し、コミカルな手法で仕掛けをする詐欺師たちの対比が、観ていて爽快感を与えます。
このように、緊張感を持続させながらもユーモアを交えた演出が施されており、重苦しさを感じさせずに最後まで楽しめる作品に仕上がっています。
評判が良くない点
どんでん返しの演出がやや淡白
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、詐欺師たちがターゲットを巧みに欺くコンゲーム映画として展開していきますが、一部の視聴者からは「どんでん返しの演出が淡白に感じられる」との意見も見受けられます。
ストーリーには二重三重のトリックが仕掛けられているものの、それらが比較的早い段階で予測できてしまう点が指摘されています。特に、氷室たちが橘に対して仕掛けた詐欺の計画が、終盤に明かされる段階で「やはりそうだったか」と観客に納得されやすく、驚きが薄れてしまうという声もあります。
また、橘が計画を見破ったかのように見える場面も、氷室たちが終始主導権を握っているため、緊張感がもう少しあればよりスリリングな展開になったかもしれません。そのため、意外性を重視する映画ファンにとっては、もう一歩踏み込んだ演出が欲しかったと感じられる部分もあります。
ただし、ストーリー全体の流れとしては十分に楽しめる構成になっており、伏線の回収や計画の明かし方はしっかり練られています。より強いインパクトのあるどんでん返しを期待していた人にとっては、やや物足りなさを感じる点があったかもしれません。
細かい設定やリアリティに欠ける部分がある
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、エンターテインメント性の高い作品ですが、リアリティの面で気になる点も指摘されています。
たとえば、主人公の熊沢が詐欺グループと手を組んで大掛かりな計画を実行する展開は、実際の税務署員の職務や倫理観からすると非現実的に感じる人もいるかもしれません。また、氷室の母が橘の組織に潜入していたことがラストで明かされますが、これほど重要な情報が伏線としてほとんど示されていなかったため、唐突に感じるという意見もあります。
さらに、詐欺師グループが用いる地面師詐欺の手法についても、あまりにもスムーズに計画が進む点が不自然に映ることがあります。実際の詐欺事件では、より多くの障害や予期せぬ問題が発生するため、現実味に欠けると感じた人もいるようです。
また、作中では14億円を騙し取る計画が成功し、その一部を「追徴課税として納税した」とされていますが、法的手続きを考えると、実際にそのような形で処理が可能なのか疑問を抱く人もいるでしょう。
このように、細かい部分でリアリティに欠けると感じる点があるものの、あくまでエンタメ作品として楽しむならば大きな問題にはならないでしょう。
アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師はこんな人におすすめ
コンゲーム映画が好きな人
コンゲーム映画とは、詐欺や策略をテーマにしたジャンルで、巧妙なトリックやどんでん返しが魅力の作品が多いです。『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』も、まさにその王道を行く作品です。
詐欺師チームがターゲットを巧みに欺く様子や、計画が明かされる瞬間のスリルを楽しめる内容になっています。たとえば、『スティング』や『コンフィデンスマンJP』のような、最後の一手で鮮やかに勝利を収める展開が好きな人には、特におすすめです。
また、詐欺の計画が少しずつ組み立てられていく過程や、観客にも伏せられたトリックが明かされる瞬間の驚きも、このジャンルならではの醍醐味です。本作でも、地面師詐欺をベースにした巧妙なスキームが展開され、視聴者を飽きさせません。
コンゲーム映画の定番である「裏の裏をかく」展開が随所に盛り込まれており、知的な駆け引きを楽しみたい人にはぴったりの作品です。
痛快な逆転劇を楽しみたい人
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、観る者を最後まで引き込むスリリングな逆転劇が魅力です。詐欺師チームが仕掛けた巧妙な罠と、敵を出し抜く計算された展開が、痛快なカタルシスを生み出します。
特に、物語終盤で橘が計画を見破ったかのように見える瞬間から、すべてが氷室たちの計算のうちだったと明かされる場面は、まさに爽快そのものです。ターゲットが「勝った」と思った矢先に逆転される展開は、王道のコンゲーム要素を存分に味わえるポイントでしょう。
また、熊沢がかつて見殺しにしてしまった同期の復讐を果たすため、詐欺に手を染める決断をする過程も、観客の感情を揺さぶります。公務員という立場を超えて、権力者に立ち向かう姿勢は共感を呼び、最後の一手が決まる瞬間には思わず拳を握るような熱さを感じられるでしょう。
どんでん返しが好きで、悪役が痛快にやられる展開を楽しみたい人にはぴったりの作品です。
伏線回収の巧妙なストーリーが好きな人
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、伏線が巧妙に張り巡らされており、終盤でそれらが次々と回収される点が大きな魅力です。
たとえば、物語の序盤で氷室が何気なく口にする「父が警部、母は弁護士」というセリフが、実は彼の過去を示唆しており、終盤の展開につながる重要な伏線となっています。また、熊沢が詐欺師たちの計画に関与するきっかけとなる出来事も、後の展開に深く関わる要素となっています。
さらに、橘を騙すために仕組まれた地面師詐欺のシーンでは、一見すると些細に思える小道具やセリフが、後に大きな意味を持つことが明らかになります。こうした細かい伏線の積み重ねが、物語に深みを与え、観客を引き込む要因となっています。
「最初は何気なく見ていたシーンが、実は大きな伏線だった」と気づく瞬間の驚きや快感を味わいたい方にとって、この作品は非常に満足度の高いものとなるでしょう。どんでん返しが好きな人や、細かいディテールを見逃さずに楽しみたい人におすすめの映画です。

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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 作品情報
解説・あらすじ
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が、2016年の韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」を原作に、真面目な公務員と天才詐欺師が手を組んで脱税王から10億円を奪い取るべく奮闘する姿を活写したクライムドラマ。
税務署に勤める真面目な公務員・熊沢二郎は、天才詐欺師・氷室マコトの巧妙な詐欺に引っかかり大金を騙し取られてしまう。刑事である親友の助けで氷室を探し出す熊沢だったが、氷室は熊沢に対し、ある提案をする。それは熊沢が追っている権力者を詐欺にはめ、その権力者が脱税した10億円を徴収するから、そのかわりに自分を見逃してほしいというものだった。熊沢は犯罪の片棒を担ぐことに戸惑いながらも、自身のある復讐のため、氷室と組むことを決意。2人はクセ者ぞろいのメンバーによる詐欺師集団「アングリースクワッド」を結成し、壮大な税金徴収ミッションに挑む。
主人公の税務署職員・熊沢を内野聖陽、天才詐欺師・氷室を岡田将生が演じ、川栄李奈、森川葵、後藤剛範、上川周作、真矢ミキ、鈴木聖奈が共演。上田監督とテレビドラマ「相棒」シリーズなどの岩下悠子が共同で脚本を手がけた。2024年製作/120分/G/日本
配給:ナカチカピクチャーズ、JR西日本コミュニケーションズ
劇場公開日:2024年11月22日
みどころ
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』の見どころは、巧妙に仕掛けられた伏線、緊迫感あふれる詐欺の計画、そしてキャスト陣の迫真の演技にあります。
まず、物語の構成が非常に計算されており、序盤に何気なく登場するアイテムやセリフが、終盤で驚くべき展開につながる点が魅力です。例えば、偽造屋・丸が遊びで作った熊沢の顔が透かしに入った偽札が、後半で思わぬ形で活用されるシーンは、ストーリーの緻密さを感じさせます。
また、氷室が巧みに橘を欺く過程は、観客にも本当の狙いを悟らせない巧妙な演出が施されています。詐欺師チームが地面師詐欺を仕掛けるシーンでは、一つひとつの準備がリアルに描かれており、その手際の良さに引き込まれることでしょう。
さらに、主要キャストの演技も見どころの一つです。内野聖陽が演じる熊沢は、最初は気弱な公務員ですが、物語が進むにつれて、正義感に突き動かされていく様子を巧みに表現しています。一方、岡田将生演じる氷室は、チャラく軽妙な詐欺師の表情から、復讐に燃えるシリアスな顔つきまで幅広い演技を見せ、キャラクターに奥行きを持たせています。
また、悪役・橘を演じる小澤征悦の圧倒的な存在感も印象的です。彼の冷酷さが際立つことで、詐欺師チームの逆転劇がより痛快に感じられる構造になっています。
そして、ラストにかけての怒涛の展開も見逃せません。詐欺計画が成功したかと思いきや、一度ピンチに陥り、そこから一気に逆転する流れは、まさにコンゲーム映画の醍醐味です。
詐欺のスリルと人間ドラマのバランスが絶妙で、最後まで目が離せない作品となっています。
まとめ
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は、緻密に作り込まれたストーリー、痛快な逆転劇、そして豪華キャストによる熱演が見どころのエンターテインメント作品です。詐欺をテーマにしたコンゲーム映画として、観客を巧みに騙しながらも、最後にはスカッとする展開を用意しています。
ストーリーは伏線の張り方が巧妙で、観るほどに新たな発見がある構成になっています。また、キャスト陣の演技力が物語にリアリティと奥行きを与えており、特に内野聖陽と岡田将生のバディ感は必見です。
一方で、どんでん返しの演出がやや淡白に感じる点や、一部のリアリティに欠ける設定が気になるとの声もありますが、それを補って余りある痛快な逆転劇と、エンタメ要素のバランスの良さが魅力です。
コンゲーム映画が好きな人、スリルとユーモアのあるストーリーを楽しみたい人、伏線回収が気持ちいい作品を求めている人には特におすすめの一本です。ぜひ観て、予測不能な展開に驚き、最後にはスカッとする爽快感を味わってください。

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