『モアナと伝説の海2』は、ディズニーの人気アニメーションの続編として登場し、多くのファンに待ち望まれていた作品です。本記事では、物語のテーマや構成、キャラクターの変化、そして続編へと続く伏線まで、深掘りして解説していきます。
<モアナと伝説の海2 予告編>
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モアナと伝説の海2 の内容考察
考察ポイント1:モアナの旅の動機とその意味
モアナが再び海に出た理由は?
モアナが再び航海に出た背景には、かつて海に沈んでしまった「人々を繋ぐ島」の存在が大きく関わっている。島と島の交流が絶たれたことで、文化や人々の絆が分断されてしまったという伝承があり、彼女はその断絶を修復しようと立ち上がった。
物語序盤、モアナは古い陶器を見つけることで「他にも人々がいる」可能性に気づく。この発見が、モアナの冒険心だけでなく、使命感にも火をつけた。さらに、先祖の霊から「炎の道を追え」という神託を受け、モアナは自らの中に眠る“族長”としての役割に目覚めていく。
彼女が海に出たのは単なる冒険のためではない。分断された人々の心を繋ぎ直すという、自らに課した責任と未来への希望が、再び航海へと駆り立てたのだ。
「人々を繋ぐ島」の存在が象徴するもの
作中に登場する「人々を繋ぐ島」は、単なる目的地ではなく、より大きな意味を持つ象徴的な存在だ。この島は、かつて島々の民が交流を行い、知識や文化を共有していた「結び目」のような場所だった。だが、邪神ナロの影響によってその島は沈み、島民たちは孤立し、つながりが断たれてしまった。
この島の再発見と浮上は、現代社会で失われつつある「他者とのつながり」や「共存」といった価値観の回復を意味している。物理的に隔てられた島々が再び結びつくことは、人々の心の距離を縮めることでもあり、モアナが目指した旅は単なる航海ではなく“人と人を結び直す”試みに他ならない。
このように、「人々を繋ぐ島」は、単なる地理的な地点ではなく、喪失と再生、孤立と連帯というテーマの中核を担う象徴的存在として描かれている。
「道をつくる」リーダー像の進化
前作では“選ばれし者”としての資質に葛藤しながら旅立った少女だったモアナが、今作では明確な意志と責任を持ったリーダーとして描かれている。その象徴が「道をつくる」行為だ。
モアナは、かつてのように自分一人で全てを背負うのではなく、仲間とともに進む道を築く姿勢を見せている。航海中にはリーダーとしての自信を失う場面もあったが、マウイの励ましによって「リーダーは指示するだけでなく、仲間を信じ、その力を引き出す存在である」ことに気づいていく。
さらに、彼女のリーダーシップは固定された価値観を打ち破る柔軟さにも表れている。伝統や掟に縛られず、新たな解釈で未来を切り開こうとする姿勢は、古典的な英雄像とは異なり、現代的な「共創型リーダー」としての進化を感じさせる。
「道をつくる」とは、物理的な航路を示すだけでなく、迷いや困難の中で他者と共に進む新しい選択肢を作ること。モアナはその先頭に立ち、未来への架け橋を築くリーダーとして成長している。
考察ポイント2:続編ありきの構成と物語構造
ナロという存在の正体と物語への影響
ナロは劇中で完全な姿を見せることは少ないものの、その存在感と影響力は非常に大きい。紫色の雷雲のような不気味なビジュアルで描かれる彼は、人間への強い憎しみを抱く存在とされており、過去に人々を分断し、モトゥフェトゥ島を海に沈めた張本人として語られている。
彼の憎しみの理由や背景は明かされておらず、その曖昧さが観る者に不安と謎を残す。一方で、この“説明不足”がナロというキャラクターに「神話的な不可知性」を与え、物語に緊張感をもたらしているとも言える。
また、ナロの登場は作品全体を通じてのテーマ──人間の過ちと、それを乗り越えるための赦しや再生──と密接に関わっている。彼が人間を拒絶する存在である一方で、モアナたちはその壁を超えようとする。つまり、ナロは物語の障壁であると同時に、登場人物たちの成長を促す“鏡”のような役割を果たしているのだ。
結末でナロとの決着がつかず、次回作へ続くことが示唆されているのもポイント。これはマーベル作品のような“続編前提構成”に近く、ディズニーにしては珍しい手法である。ナロの全貌が語られるであろう次作に向けて、物語は大きな伏線を残したまま終わっている。
マタンギの立ち位置と象徴性
マタンギは、観客の印象に残りやすい派手な登場と強烈なキャラクター性を持ちながらも、物語上での立ち位置があえて曖昧に描かれている存在だ。見た目はコウモリのようなヴィラン的造形で、序盤では敵として登場するが、途中からモアナに「メロの呪いを解いて」と助けを求めるなど、善悪の境界が揺らぐキャラクターとなっている。
彼女はモアナに対して明確な敵意を持っているわけではなく、時には導くような言動も見せる。その存在は「敵とは限らない他者」として描かれ、現代社会における“多様な価値観との共存”を象徴しているようにも見える。
また、マタンギの歌唱シーンは物語の中でも際立っており、その美しい歌声とメッセージ性のある楽曲が彼女の“ただの敵役ではない”ことを強く印象づけている。演じるソニンの圧巻のパフォーマンスも加わり、観客に強烈な印象を与える存在となっている。
最終的にマタンギが敵なのか味方なのかは明かされず、彼女の真意や過去、そして今後の役割も次回作に持ち越された。謎めいた存在でありながら、物語の重要な鍵を握っている人物のひとりだといえる。
続編に繋がる伏線と未解決要素
物語のラストで明かされるナロの存在や、マタンギの謎めいた言動からもわかるように、本作は明らかに次作への橋渡しとして構成されている。
まず大きな伏線の一つが「ナロとの対決が未完である」という点。モアナたちはナロの影響による危機を乗り越えるものの、ナロ自身との正面衝突や、その背景にある神々との関係などは描かれていない。さらに、ナロが人間を憎む理由についても明言されず、彼の動機や過去には今後の掘り下げが期待されている。
また、マタンギの「メロの呪いを解いて」というセリフは、モアナに託された次なる使命の暗示だ。呪いの詳細や“メロ”という存在の正体など、物語の核心に迫る要素が残されたままとなっている。
モアナが物語の終盤で半神のような力を得た描写、そして身体に現れる新たなタトゥーも、次の展開に向けた重要な伏線と言えるだろう。彼女が“選ばれた存在”から“伝説をつくる存在”へと変化していく様子は、続編でより鮮明になると予想される。
このように、主要キャラクターの運命、物語の決着、テーマの深堀りなど、多くの要素が次作へ引き継がれる形で終わっている点から見ても、『モアナと伝説の海2』は単体で完結しない“シリーズ型作品”として設計されていることが明らかだ。
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モアナと伝説の海2 はこんな人におすすめ
前作のモアナが好きだった人
『モアナと伝説の海』で描かれた、モアナとマウイのバディ的な関係や、海を舞台にした壮大なアドベンチャーに心を打たれた人には、今作も間違いなく刺さる内容だ。再び海に選ばれたモアナが、成長した姿で新たな仲間とともに冒険へ旅立つ姿には、前作を観た人ならではの感慨深さがある。
特にモアナとマウイの再会シーンは、以前の二人の絆を知っていればこそグッとくる演出が多く、さらにお互いが信頼し合いながら進化していることも伝わってくる。また、今作でもミュージカルパートや動きのあるビジュアル、カラフルなキャラクターたちの個性が活きており、前作に魅了されたファンにはたまらない世界観が広がっている。
ただし、ストーリーの展開やキャラクターの関係性は前作の知識が前提となる部分もあるため、鑑賞前に軽く復習しておくと、より深く楽しむことができるだろう。
神話や伝説モチーフの冒険物語が好きな人
『モアナと伝説の海2』は、古代ポリネシア神話をベースにした世界観と、神々・呪い・予言といった伝説的要素がふんだんに盛り込まれている。ファンタジーと神話の融合を楽しみたい人には非常に相性が良い作品だ。
モアナの航海の目的が「かつての神の怒りによって沈められた島を蘇らせること」であるという点からも、神話的モチーフが物語の軸となっている。劇中には、人間を憎む邪神ナロや、呪いを操るマタンギ、そして先祖の霊の導きといった要素が連続して登場し、まるで神話を読むような体験が味わえる。
さらに、航海術や星の導き、儀式や伝統の描写も含まれており、神話・伝説の語りをアニメーションならではの美麗な映像で再現しているのも見どころ。海にまつわる神々と人間との関係性、英雄モアナの成長譚は、まさに“新しい神話の語り直し”とも言えるだろう。
このように、伝説やファンタジーに惹かれる人にとっては、深く浸れる物語体験が広がっている。
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モアナと伝説の海2 作品情報
解説・あらすじ
海に選ばれた少女モアナが繰り広げる冒険を描いたディズニー・アニメーション・スタジオによる2016年製作の長編ミュージカルアニメ「モアナと伝説の海」の続編。
モアナが壮大な冒険の末に故郷の島を救ってから3年。妹シメアが生まれて少し大人になったモアナは、愛する家族や島の仲間たちに囲まれながら、以前は禁じられていた海へと航海に繰り出す日々を送っていた。そんなある日、「かつて人々は海でつながっていたが、人間を憎む神によって引き裂かれてしまった。海の果てにある島にたどり着けば呪いが解け、世界は再びひとつになる」という伝説を知ったモアナは、人々の絆を取り戻すため立ちあがることを決意。風と海を司る半神半人のマウイや島の新たな仲間たちとともに、危険に満ちた冒険の旅に出る。
監督は、前作にストーリーアーティストとして参加したデビッド・G・デリック・Jr.ほか。英語オリジナル版では前作と同じくアウリー・クラバーリョがモアナ、ドウェイン・ジョンソンがマウイの声を演じ、日本語吹き替え版でも屋比久知奈がモアナ役、尾上松也がマウイ役を続投。2024年製作/100分/G/アメリカ
原題または英題:Moana 2
配給:ディズニー
劇場公開日:2024年12月6日
みどころ
『モアナと伝説の海2』の見どころは、まずその映像美と音楽にある。ポリネシアの自然や文化を反映した風景は、まるで実写のようなリアリティで描かれ、海や空の美しさはスクリーンでこそ味わえる迫力がある。
ミュージカルシーンもまた本作の魅力の一つ。前作に続き、キャラクターが歌う楽曲が物語を進める役割を果たしており、特にモアナとマウイの掛け合いやソニンが演じるマタンギの歌唱シーンは感情を大きく揺さぶられる。
また、新キャラクターたちとのチームワークや成長も注目ポイントだ。仲間と力を合わせて困難に立ち向かう姿は、子どもだけでなく大人にも響くメッセージを持っている。
そして、物語の随所に張られた伏線や未解決の要素が、次回作への期待を高める構成となっているのも大きな特徴。ディズニー作品としては珍しく、続編ありきの作りである点も話題を呼んでいる。
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まとめ
『モアナと伝説の海2』は、前作で描かれたテーマやキャラクターの魅力を引き継ぎつつ、さらにスケールを広げた物語として新たな神話の一章を刻んだ作品である。映像美、楽曲、キャラクター、そして冒険のスピリット——そのどれもが観る者を惹きつけ、特にモアナのリーダーとしての成長には胸を打たれるものがある。
また、続編としての側面も強く、ナロという謎多き存在やマタンギの役割、半神化したかに見えるモアナの今後など、多くの未解決要素を残して終わる構成も、次作への期待を膨らませてくれる。
ポリネシア文化へのリスペクトや、多様なキャラクターの活躍も現代的な魅力のひとつ。単なる子ども向け映画ではなく、幅広い世代に問いかけるメッセージ性を持つ一作として、じっくり味わいたい。
今後の展開も含め、『モアナ』シリーズがディズニーの次なる伝説としてどのように広がっていくのか、注目が集まる。
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