2025年公開の映画『室町無頼』は、応仁の乱直前の京都を舞台に、名もなき浪人・蓮田兵衛と少年・才蔵が繰り広げる壮絶な一揆劇を描いた時代劇アクション。重税や飢饉に苦しむ民衆の姿、迫力満点のアクション、そして“無頼”として生きる者たちの信念が織りなす物語は、観る者に強烈な印象を残します。本記事では皆さんの感想評価レビューをまとめ、その評価や感想、見どころを紹介します。
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【映画】室町無頼 どこで見れる?|あらすじや見どころをネタバレなしで紹介
<室町無頼 予告編>
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室町無頼 みんなの感想評価レビュー
評価・感想レビュー元サイト:映画.com
評判が良い点
一揆シーンのスケール感と映像美が圧巻
物語のクライマックスを飾る「一揆決行」の場面では、圧倒的なスケールの群衆シーンと迫力ある演出が高く評価されている。数千人規模の農民や浪人たちが松明を掲げて京の街を進軍する姿を、俯瞰ショットで捉えた映像は観客に強烈なインパクトを与えた。
京都の碁盤の目状の地形を活かし、七重塔から仲間が松明の光で進軍方向を指示するという演出も緻密で印象深い。実際のエキストラを大量に動員したことで、CG頼みではない臨場感が画面から伝わってくる。
また、闇夜に浮かぶ松明の列や、京の街に火が放たれる場面では、色彩と構図の美しさが際立ち、混乱と熱気に満ちた歴史的瞬間をドラマチックに描き出している。
才蔵(長尾謙杜)の成長物語とアクションが高評価
劇中で「蛙」と呼ばれる浮浪児・才蔵が、蓮田兵衛に拾われ、唐埼の老人の元で過酷な修行を積んでいく姿は、多くの視聴者に強く印象づけられた。餓死寸前の少年が、1年後には無頼軍の中心人物として成長し、敵兵を六尺棒で次々になぎ倒していく姿はまさに“ジャンプ的成長譚”そのもの。
修行シーンはジャッキー・チェン作品のようなユーモアと厳しさが織り交ぜられ、格闘描写もスピード感と迫力に満ちている。棒術のアクションは、演者である長尾謙杜自身がゼロから訓練したもので、動きのキレとカメラワークによる演出が相まって、才蔵の強さをリアルに感じられる仕上がり。
後半に登場する“才蔵無双”ともいえる長回しのアクションシーンでは、仲間が倒れ絶望的な状況を一人で打破する姿に観客から大きな支持が寄せられている。見た目も性格も大きく変わった才蔵の姿に、彼の成長の物語としての魅力を再評価する声が多い。
実在の人物を大胆にアレンジしたストーリー展開
主人公・蓮田兵衛は、歴史書にわずか1行だけ名前が残っている実在の人物。記録がほとんど存在しない“空白の男”であるがゆえに、その人物像は監督・脚本を務めた入江悠と原作者・垣根涼介によって大胆に創造された。
彼は武士でありながら、民のために一揆を主導するという反骨精神を持つキャラクターとして描かれ、貧富の格差や不条理な権力構造に立ち向かう姿にフィクションならではの力強さが宿っている。遊女や浪人、百姓ら多様な層との交流を通して、人物像が重層的に描かれていく。
また、幕府側の骨皮道賢との因縁や、無頼の仲間たちとの連携も物語に深みを与えており、史実には無い“人間ドラマ”が多く盛り込まれているのが特徴。事実を土台にしつつも、現代的なテーマを織り交ぜた壮大なフィクションへと昇華されている。
大泉洋・堤真一ら俳優陣の演技に迫力あり
主演の大泉洋は、飄々とした表情と重みのある眼差しを巧みに使い分け、蓮田兵衛という複雑な人物像を表現。コミカルさとシリアスさが同居する演技により、観客は彼の内に秘めた怒りや信念に引き込まれていく。
対する堤真一は、幕府側の武将・骨皮道賢を演じ、かつての友である兵衛との確執と葛藤を深みのある演技で体現。敵役でありながらも共感を誘う複雑な立場を巧みに演じきっている。
また、遊女・芳王子を演じた松本若菜は、その気品と哀しみを繊細に表現し、物語に華と深みを加えている。北村一輝の傲慢な大名役も強烈な印象を残し、短い登場時間でも観客に強く焼きつく存在感を見せた。
全体として、主要キャストの演技力が作品のテーマや世界観にリアリティと厚みを持たせており、多くの観客から「役者が光る映画」と高く評価されている。
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評判が良くない点
音楽・BGMのミスマッチが没入感を阻害
観客の間で最も意見が分かれたのが音楽の使い方である。マカロニ・ウエスタン風の劇伴や、昭和のテレビ時代劇を思わせるようなサウンドが全体の雰囲気と合っていないという声が複数寄せられた。
特に緊張感のある一揆シーンで流れる軽快なメロディや、感情の盛り上がりと一致しないBGMが観る側の没入感を削いでしまったとの指摘が目立つ。また、クライマックスで流れる歌詞付きの挿入歌が場の空気に水を差していると感じた人も多い。
一部の視聴者にはスタイリッシュに映った音楽も、時代劇らしさを求めていた層には“浮いて”感じられ、音楽演出が評価を下げる要因となってしまっている。
脚本の粗さと描写の薄さに対する不満
ストーリーの流れに唐突さを感じたという声が多く、一部では物語のテンポや構成に疑問を抱いた観客もいた。特に序盤の展開では、キャラクターや背景の説明が不十分で状況を掴みにくく、感情移入しづらいという指摘が目立つ。
また、才蔵の修行がわずかなシーンで終わってしまい、1年に及ぶ苦闘の重みが伝わりにくいとの不満もある。苦労や成長の積み重ねが描かれないことで、後半の“無双状態”に説得力を感じられなかったという意見も多い。
さらに、多数登場するサブキャラクターについても、個別の背景や関係性が描き切れておらず、誰が何をしていたのか分かりづらいとの声が複数あがっていた。これにより、一部の重要な出来事が観客にとって唐突に感じられる要因となっている。
室町無頼はこんな人におすすめ
時代劇×エンタメ要素が好きな人
時代劇が持つ歴史的な重厚感と、現代的なアクションやエンターテインメント性を融合させた作品を好む人にはうってつけの映画。伝統的な殺陣に加えて、ワイヤーアクションやCGを使った演出、テンポの良い展開が盛り込まれ、堅苦しくなりがちな時代劇を娯楽性の高い作品に仕上げている。
大泉洋演じる兵衛の飄々としたキャラクター性や、修行から無双アクションへと続く才蔵の派手な見せ場は、時代劇というよりもヒーロー映画や漫画的な要素に近く、堅実な時代考証よりもエンタメ重視の作品を好む人には特に響くだろう。
一揆・歴史・社会背景をテーマにした作品が気になる人
『室町無頼』は、飢饉・疫病・重税といった社会的背景の中で民衆が苦しむ姿をリアルに描いており、歴史や社会問題に関心がある人に強く訴えかける作品でもある。特に、民の苦境と政治の無策を対比的に見せる演出は、現代にも通じるテーマとして多くの観客の共感を呼んでいる。
重税によって妻や娘が質に取られる、疫病死の遺体が道端に転がるといった描写は、当時の庶民の過酷な現実を突きつけてくる。また、民衆の怒りが一揆という形で爆発し、社会を揺るがすという歴史的事実を映画的に再構成することで、単なる娯楽ではない骨太な物語として成立している。
「歴史は繰り返す」という言葉を想起させるような内容で、過去の事件を通して現代社会の在り方を考えたい人にとっては非常に見応えのある一作となっている。
才蔵のようなジャンプ的成長物語を楽しみたい人
『室町無頼』は、王道の“修行→覚醒→無双”といった少年漫画的な成長ストーリーが好きな人にぴったり。拾われた当初は礼儀も知らず、ボロボロの姿で“蛙”と呼ばれていた才蔵が、厳しい訓練を経て強靭な精神と技を身に付け、仲間の危機に立ち向かうヒーローへと変貌していく様子は、多くの観客を熱くさせた。
棒術の修行にはユーモアとスリルが交錯し、序盤の泣き虫な少年が後半には強敵をなぎ倒す頼れる存在へと成長。特に長回しで描かれるクライマックスの戦闘シーンは、少年漫画の“無双モード”を実写で再現したような快感がある。
ジャンプ作品にあるような「自分の信念を貫く」「師の遺志を継ぐ」「圧倒的不利を乗り越える」といった展開が、時代劇の中に自然と溶け込んでおり、成長ストーリーを重視する視聴者にとっては大きな魅力のひとつとなっている。
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室町無頼 作品情報
解説・あらすじ
垣根涼介の時代小説を大泉洋主演で実写映画化した戦国アクション。「22年目の告白 私が殺人犯です」の入江悠が監督・脚本を手がけ、日本の歴史において初めて武士階級として一揆を起こした室町時代の人物・蓮田兵衛の知られざる戦いをドラマチックに描く。
1461年、応仁の乱前夜の京。大飢饉と疫病によって路上には無数の死体が積み重なり、人身売買や奴隷労働も横行していた。しかし時の権力者は無能で、享楽の日々を過ごすばかり。そんな中、己の腕と才覚だけで混沌の世を生きる自由人・蓮田兵衛はひそかに倒幕と世直しを画策し、立ち上がる時を狙っていた。一方、並外れた武術の才能を秘めながらも天涯孤独で夢も希望もない日々を過ごしていた青年・才蔵は、兵衛に見出されて鍛えられ、彼の手下となる。やがて兵衛のもとに集った無頼たちは、巨大な権力に向けて暴動を仕掛ける。そんな彼らの前に、兵衛のかつての悪友・骨皮道賢率いる幕府軍が立ちはだかる。
大泉が本格的な殺陣・アクションに初挑戦し、剣の達人である蓮田兵衛を熱演。アイドルグループ「なにわ男子」の長尾謙杜が才蔵、堤真一が骨皮道賢を演じるほか、柄本明、北村一輝、松本若菜が共演。2025年製作/135分/PG12/日本
配給:東映
劇場公開日:2025年1月17日
みどころ
『室町無頼』の最大の見どころは、時代劇とエンターテインメント性の融合にある。重厚な歴史描写にアクション性や視覚的演出を加えることで、現代の観客にも親しみやすく、同時に衝撃を与える作品に仕上がっている。
まず注目すべきは、圧巻の一揆シーン。数千人規模の群衆が松明を掲げて京の街を進軍する光景は、実写ならではの迫力とスケール感がある。俯瞰で捉えた映像美、闇夜に揺れる松明の列など、視覚的な演出も評価が高い。
さらに、才蔵の成長物語は作品の芯をなす要素。最初は浮浪児として登場した彼が、厳しい修行を経て戦士へと成長し、仲間の危機を救う無双シーンは多くの観客の心を掴んだ。長尾謙杜の身体能力を活かしたアクションは、まるで少年漫画を実写化したかのような高揚感をもたらす。
そして、蓮田兵衛と骨皮道賢の因縁も物語に厚みを加える。かつての友でありながら対立する二人が刃を交えるラストは、時代の無情さと個人の信念を同時に描き、観る者に深い余韻を残す。
物語は単なる娯楽ではなく、「誰のための政治か」「民とは何か」といったテーマを内包しており、現代の社会問題をも想起させる。視覚的な魅力とテーマ性が両立していることが、この映画の大きな魅力である。
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まとめ
『室町無頼』は、時代劇としての重厚な世界観と、ジャンプ的成長譚、さらには現代社会に通じる社会批評性を併せ持つ野心的な作品だった。
一揆シーンの映像美や、民衆の怒りが爆発する熱量ある展開、そして才蔵の成長アクションには多くの観客が胸を熱くし、一方で音楽や演出、脚本における違和感や粗さに戸惑う声も少なくなかった。
ただ、娯楽性と問題提起の両立という点では非常に評価すべき点が多く、歴史フィクションとしての面白さや、主人公たちの信念がもたらす爽快感を味わえる作品である。
時代劇の枠を超えて、より多くの人に響くメッセージを持った『室町無頼』。娯楽作としても、考えさせられるドラマとしても、観る価値のある一本だといえる。
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